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ボンベイってどんな猫?雑種の黒猫にそっくり?!


『ボンベイ』という猫種をご存じですか?ひと言でいえば「黒猫」なんですが、正直、雑種の黒猫と、見分けがつきにくいかもしれません。一体、何が違うのでしょうか?そこで今回は、『ボンベイ』について解説していきます。

ボンベイの性格

出典:adobe stock


「好奇心旺盛」「社交的」「おだやか」「人懐っこい」といわれています。人と一緒にいることを好む性格です。

ボンベイの特徴

最大の特徴は、艶やかに輝く「真っ黒な被毛」です。単なる黒ではありません。また、鼻も肉球も「真っ黒」です。筋肉質で骨太であるので、まさに黒ヒョウを想像させるような佇まいです。

そういったことから、黒ヒョウが生息するインドの都市『ボンベイ』(現ムンバイ)から名づけられました。

アメリカンショートヘアとバーミーズのミックスで派生した猫種であるため、アメショーの活発さとバーミーズの愛情深い面を持ち合わせています。

ボンベイの大きさ、体重

男の子は3.8キロ~5キロ、女の子は2.5キロ~3.8キロ程度といわれています。見た目のわりには案外重たいと感じるかもしれません。

ボンベイの毛色は?

根元から毛先まですべて黒一色、短毛種のみになります。毛は密度が高く、サテンのような手触りです。

ボンベイと雑種の黒猫は何が違うの?

出典:写真AC こちらは黒猫です。


大きな違いは、ボンベイについては白やグレーなど混ざることのない、目以外すべてが『真っ黒であること』です。ボンベイの被毛はエナメルのような艶があるのに対し、雑種の黒猫はふわっとした被毛です。

黒猫よりボンベイは細くすらっとして見えるかもしれません。また、ボンベイは顔が真ん丸で、目も銅色で大きく真ん丸であり、左右の眼が少し離れています。

ボンベイって飼いにくい?どんな人に向いている?

いつも誰かと一緒にいることを好むため、家を空けることが少ない人に向いています。また、遊び好きで活発な面もあることから、お子さんのいる家庭やペットのいる環境でもうまくやっていけるでしょう。

ブラッシングも週1程度とお世話も少なく、性格面からみても飼いやすいので、初心者さんが飼うのに向いています。

ボンベイが気をつけたい病気

ボンベイはアメリカンショートヘアとバーミーズのミックスであるため、それぞれの猫種がかかりやすい疾患の傾向を受け継いでいます。

▼歯周病
▼肥大型心筋症
▼皮膚疾患

ボンベイ寿命、値段

出典:adobe stock


ボンベイの寿命は13歳~15歳程度といわれています。子猫の値段は22万円~30万円程度になります。

ボンベイの子猫を迎えたい

ペットショップやブリーダーから見つけることになりますが、そもそも日本国内での飼育数が少ない猫種であるため、近場で探すことが難しいかもしれません。

ペットショップによっては希望しているネコを「店舗移動」をしてくれるところもありますので、問い合わせてみてください。

ボンベイの歴史

1958年にアメリカのケンタッキー州に猫舎を持つ、ある一人のブリーダーが「小さな黒ヒョウのような美しい黒猫を作りたい」と考えました。

その後ブラックの『アメリカンショートヘア』と、セーブルという毛色の『バーミーズ』を交配。それから数年間、試行錯誤した後に誕生したのが「ボンベイ」です。

まとめ

『ボンベイ』について猫種を解説してきました。黒猫もボンベイも見た目が近い上、甘えん坊で人懐っこい傾向がある、という点でも似ているのではないでしょうか。

個人的には『魔女の宅急便』の黒猫「ジジ」を想像しました。ボンベイに似ているという声もあれば、オリエンタルショートヘアの黒色に似ているという声もあります。

次回は、猫にモテる!人気の「おもちゃ」オススメ5選【2022年】をテーマにお伝えします。お楽しみに!

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文 / ラカエス花
フリーライター