『スフィンクス』という猫種をご存じですか?もしかしたら、エジプトにある巨大な石像を思い浮かべた方もいるでしょう。しわしわの、宇宙人のようなルックスに、一度みたら忘れられないかも?!今回は『スフィンクス』について、猫種の紹介をしていきます。
スフィンクスの性格

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『甘えん坊』『賢い』『活発』『遊び好き』『愛情深い』といわれています。見た目からはイメージしづらいかもしれませんが、とても陽気で初対面であっても人懐っこい猫種です。
スフィンクスの特徴
最大の特徴は『毛がないこと』です。厳密には完全に無毛ではなく、実際にはしっぽや眉毛、ヒゲなど少しだけ短い毛が生えています。毛で覆われていないため、日焼けしやすいので、十分に注意してください。
スフィンクスの大きさ、体重
スフィンクスの体重は3キロ~5キロです。体はよく引き締まった筋肉と丸いお腹、長くて細い脚、ほっそりとした尻尾を持っています
スフィンクスの毛色は?
代表的な毛色は、「クリーム・タビー」「ブラック」「ブルー」「レッド・タビー」などです。
触り心地については、『スエード』という生地に似ているといわれています。肌の温もりをダイレクトに感じるため、冬になると「湯たんぽみたい」という声もあります。というのも、体温が普通のネコより「4℃」も高く、抱っこするとポカポカして気持ちよいのだそう。
毛がないのに意外?!スフィンクスはお世話が大変ってホント?

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毎日「蒸しタオル」でカラダを拭いてあげる必要があります。というのも、毛で覆われていないため、皮膚が脂っこくなるためです。特にシワの間には脂がたまりやすいので、念入りに拭いてあげてください。
耳にも毛がないことから「耳垢」がたまり、指の間も同じです。シャンプーも必要になりますが、猫用シャンプーよりも「ベビーシャンプー」や「低刺激、弱酸性」のものを使います。こうしてみると、普通の猫以上にケアの面で手がかかるといえます。
スフィンクスって飼いにくい?どんな人に向いている?

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スフィンクスは脂っこくなりやすいため、「毎日カラダを拭く」「皮膚を傷つけないように気配りする」といったケアができるライフスタイルに適しています。暑がりで寒がりでもあるため、洋服を着せてあげたり、エアコンを使用したりと「室温を管理」が必要です。また、他の猫との同居で皮膚を傷つけるリスクを考えると、「単独飼育」に向いています。
スフィンクスはなぜ毛がないの?歴史とは?
スフィンクスは1966年に『カナダ』のトロントにて、「突然変異」で無毛の猫が誕生しました。その後、「デボンレックス」と交配して、現在に至っています。特にフランスやオランダで繁殖が進んだといわれ、その後1980年代にアメリカで正式に猫種として公認されました。
スフィンクスの気をつけたい病気
▼脂漏性皮膚炎
▼皮脂腺腫瘍
▼先天性筋無力症
▼肥大型心筋症
スフィンクスの寿命、値段
スフィンクスの平均寿命は12年~14年といわれています。価格は25万円~40万円くらいの間です。珍しい猫種のため、ブリーダーさんから探すことになります。
まとめ
『スフィンクス』について猫種紹介をしてきました。毛がないことでお世話も楽かと思いきや、むしろ普通の猫より細かいケアが必要であることに、驚いた方も多いのではないでしょうか。
キャットショーでホンモノを見たときに、ホントにこれは猫なのか?!と衝撃を受け、肌の質感は子豚のように見えました(笑)
次回は『動物病院の夜間診療 』をテーマにお伝えします。お楽しみに!
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文 / ラカエス花
フリーライター