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猫の爪切りを上手にやる方法とは?切ったら爪とぎをしなくなるの?


室内飼いの猫ちゃんなら、必ずやらなければならないお世話の1つ『爪切り』。大人しく切らせてくれる子もいますが、何とか苦戦しながら切っている飼い主さんもいるでしょう。今回は『爪切り』について、みなさんのよくある疑問を解決していきます。

猫の爪切りのコツは?

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切る時に抵抗がいちばん少ないタイミングは『眠そうなとき』『寝起きでボーッとしているとき』です。なんだかちょっと可哀相と思ってしまうかもしれませんが、起きていても嫌がるものだと思えば、まだマシなのかもしれませんね。

そして、もう1つ大事なことは『1度に全部切らないこと』です。猫の爪は全部で18本あるのですが、嫌がるそぶりを見せたらすぐにやめてください。

猫の爪はどこまで切っていいの?

猫の爪は根元にピンク色をしたところがあります。『ピンク色の部分から2mm以上離した白いところ』を切ってください。ピンクのところは血管が通っているため、誤って切ると出血するのはもちろん、猫が大暴れするので要注意です。

もし血が出てしまったら?

清潔なコットンやガーゼなどで5分程度、圧迫してください。あれば「止血剤」を利用するのもありですね。出血量が多かったり、止まらなかったりする場合は、動物病院へすぐに相談しましょう。

猫の爪切りにはどんな種類があるの?違いは?

一般的には『ギロチンタイプ』と『ハサミ』の2種類があります。切れ味がいいのはギロチンタイプ。そのため動物病院やトリミングサロンでは、ギロチンタイプを使用しています。しかし、爪切りに不慣れな人は、ハサミの方が切りやすいかもしれません。

爪切りは人間用でもOK?

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実は人間用の爪切りを使っている飼い主さんもいます。猫の爪を横にして切るのがポイント。爪のアーチを壊さないように上下で爪を挟まずに、横から爪をはさんで切ります。つまり、人の爪を切る角度とは異なるということです。

切る頻度はどのくらい?前足と後ろでは伸びるスピードが違うってホント?!

前足は伸びるのが早いので2週間に1回くらい、後ろ足は月1くらいでいいでしょう。屋外で暮らしている場合は、木に登ったり獲物を捕まえたりするため、爪切りは不要だといわれています。

猫が爪切りで暴れる場合は?『みんなの知恵』

●噛み付かれたり引っかかれたりしてかなり暴れる場合はゴム手袋をする
●エサやおやつをあげながら切る
●一人が抱っこして手足を押さえ、もう一人が切る
●洗濯用のネットに入れて手だけ出す
●切れそうな時を見計らって、ちょくちょく切る

爪切りをしたら『爪とぎ』しなくなる?

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ソファーやベッドに爪とぎされることを諦めた、という飼い主さんが多いかもしれませんが、『爪切りをすれば、爪とぎをしなくなる』と思っている方もいるようです。

残念ながら目的が異なります。というのも『爪切り』は、飼い主さんが室内で飼う上での都合や、事故を防ぐ目的です。

一方『爪とぎ』は、猫の本能的な行動を解消する目的です。古い爪を剥がすときや心を落ち着けたいとき、さらにはマーキングをする役割もあります。

獣医さんに『爪切りだけ』をお願いできる?

できます!料金は大体500円〜1000円前後になるでしょう。もし苦戦するようであれば、爪だけ切りに行くのもありです。ただし、爪を切る頻度を考えると、大暴れしてキケンという状態でなければ、切れるように練習していく価値はあるでしょう。

まとめ

猫のお世話の定番『爪切り』について、みなさんの疑問を解決してきました。爪切りをしたらソファーなどに「爪とぎ」はしなくなると、初心者さんが勘違いしやすい点かもしれませんね。

次回は『ラガマフィンってどんな猫?ラグドールにそっくり?!』というテーマでお伝えします。お楽しみに!

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文 / ラカエス花
フリーライター