ねこラム

「一人暮らし」は本当に猫を諦めるべきか?


猫を飼ってみたいけど「一人暮らしだから」という理由で諦めていませんか?一人暮らしで猫ライフを楽しんでいる人もいます。一方で「一人暮らしには猫を薦めない!」という厳しい意見もあります。そこで今回は「一人暮らしで猫を飼う」をテーマに、みんなの声を集めてみました。

猫は一人暮らしの定番ともいわれるのはホント?!

出典:adobe stock

猫はひとりで気ままに暮らすことに苦痛を感じないため、一人暮らしでも飼いやすいといわれます。また犬と違って散歩が必要ないことや、留守番が得意であることもポイントです。

飼い主さんが仕事で不在の間や、1泊〜2泊程度の旅行なら問題なく過ごせるでしょう。さらに、あまり広くなくても快適に過ごせることも挙げられます。

一人暮らしは猫を飼うべきでない!?反対する人の意見とは?

心配する理由は、飼い主さんが病気など何かしらの事情で猫の面倒を見られなくなる恐れがあるためです。逆に猫が急に病気になったときに、仕事を調整して獣医さんへ連れていく時間をつくれるのか?一人暮らしには負担が大きいと感じる人もいます。

また「経済的負担」を心配する声もあります。特に、はじめて一人暮らしを始めた場合、月々の生活費がわからないという人もいるでしょう。さらに、猫の性格や育ってきた環境によっては、兄弟で迎えるなど2匹を迎えた方がいいこともあるためです。

一人暮らしで猫を飼う時に準備しておくべきこと

出典:adobe stock

いざという時に「猫の面倒」を見てくれる家族や友人、いなければペットホテルやキャットシッターを探しておくと安心です。またお金の心配があるなら、「貯金」してから飼い始めるという方法もあります。

仕事で不在である場合、エサやトイレ、室内の温度管理や安全に気を付ける必要があります。場合によっては多めにトイレを設置し、自動給餌器やエアコンなど飼い主が長時間不在でも快適に過ごせる環境などを準備すると安心です。

見落としがち?!猫アレルギーではありませんか?

できれば猫アレルギーの検査をしてから迎えると安心です。費用は約5,000円~10,000円、検査結果は1週間程度かかります。

「猫アレルギーだと猫が飼えない」というわけではありません。アレルギーの程度に大きな差があり、軽度のアレルギーなら飼っているという人もたくさんいます。

しかし強度のアレルギー症状がある場合は息苦しくなったり、アナフィラキシーショックを起こしたりするため危険です。そういったケースでは猫を手放すしかありません。

一人暮らしでネックになるのはペット可能な物件探しか?

出典:Pexels

ペット可能物件を探すポイントは「条件を下げる」「新築物件を借りない」ことです。一般的にペット可能な物件は少ないため、多くの人は物件探しに苦労します。

特に一人暮らしは毎日通勤するため「できるだけ駅の近くに住みたい」「車を持っていないから便利なエリアがいい」といった条件をつけると難易度があがります。いちばん大切なのは「ペット可能な物件」であることです。

まとめ

一人暮らしで猫を飼うことについて、さまざまな視点からお伝えしてきました。猫を飼っているから癒やされる、猫のためにがんばって仕事をするといった、猫を生き甲斐とする人がたくさんいます。

私個人としては、ひとり暮らしだからこそ、猫に染まった暮らしをできるのではないかと感じます。「猫の家」に人間が住んでいる、といった発想も実現できるでしょう。一人暮らしだからと諦めず、いろいろ工夫しながら、猫ライフを楽しんでみてください。

次回は「安いフードじゃダメ?!猫が長生きする秘訣とは? 」というテーマでお伝えします。お楽しみに!

—–
文 / ラカエス花
フランス在住ライター