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猫を飼いたいと思ったら動物病院に行こう!その3つのメリット


動物病院に行くのは「猫を飼ってから」と思っていませんか。そんなことはありません。動物病院は猫を飼った人だけが利用する場所ではなく、「飼う前」に相談することで、専門家からさまざまなアドバイスを受けられます。特に、初めて猫を飼う方は、事前に通う予定の動物病院に一度相談してみることをおすすめします。本記事では、猫を飼う前に動物病院に行く3つのメリットについて解説します。

猫を飼うにあたって確認したいこと

猫を飼うにあたっては、少なくとも以下のような確認が必要です。

・猫を飼える住宅環境か
・家族構成・ライフスタイル的に猫が飼えるか、どのような猫と相性が良いか
・飼育やしつけにどのような用品が必要か
・自分や家族にアレルギーはないか
・生涯飼育にどのくらいの費用がかかるか
・(上記のうえで)猫と人間、双方が長く幸せに暮らせるか

猫を飼ったことがなければ、これらのすべてを一人で判断するのは難しいでしょう。事前に専門家である獣医師に相談・準備しておくことで、安心して猫を迎えられます。

事前に動物病院に相談する3つのメリット

ここからは、具体的な3つのメリットについて順番に解説します。

メリット1.広い視点から役立つ用品のアドバイスが受けられる

猫のお迎えアイテムには、キャットタワーなど費用のかかる大型備品も含まれます。自己判断で買ってしまうと、猫ちゃんのニーズに合わず使ってもらえないなど、結果的にお金が無駄になってしまう恐れも。専門家である獣医師に相談することで、住宅環境や家族構成、猫さんのバックグラウンドなどの複数の観点から、役に立つ用品についてアドバイスしてくれます。

実例を一つ紹介します。幼稚園に通うお子さん2人がいるマンション暮らしのご家庭です。生後5ヵ月の野良猫を迎えるにあたり、リビングに子猫用のキャットタワーを設置されました。しかし、野良猫生活が長かった猫であったため警戒心が強く、さらに幼い子どもたちの激しい動きに怯えて、日中はテレビの裏に隠れてしまい、キャットタワーに登るどころかほとんど姿を見せず。夜になり人間が寝静まると出てきて台所を荒らすなど、「家庭内で野良化」する状況となったため、動物病院に相談。

獣医師から、はじめはリビングで自由にさせるのではなく大型のケージを購入してその中に入れ、まずは安全な場所から人間の様子を観察させることで共存生活に慣れさせるのが良いとアドバイスを受けました。そこで、キャットタワーがビルトインされた大型のケージを購入してリビングの隅に設置し子猫を入れたところ、安心できる基地を得たことでかえって落ち着き、1カ月経った後にはケージを自由に出入りしてリビングで人間と一緒に寛ろげるように。新しい環境には慣れてくれましたが、最初に飼った子猫用のタワーはまったく使われず、無駄になってしまったというわけです。

2.今後の通院タイミングを把握できる

相談の中で、今後の通院タイミングを知ることができるのも大切なメリットです。特に子猫の場合、いつワクチンを打つか、避妊・去勢手術をするかなど、初期に必ず通院するタイミングを知ることはとても大事です。事前に大まかなスケジュールを把握できれば、タイミングに合わせて、「予定を空けておこう」「休暇を取っておこう」「家族旅行はずらそう」など、余裕を持ったスケジュール調整が可能です。

3.動物病院の雰囲気を事前にチェックできる

通う予定の動物病院を事前に調べておいて、猫を飼う前に獣医師と話をしたり、病院の雰囲気をチェックしたりすることで、今後もお世話になりたいところかどうかを事前に見極められます。猫を迎え入れた後、環境の変化によって猫さんが一時的に体調を崩してしまうケースは多々あります。また、子猫の場合は時期が来れば避妊・去勢手術が必要になるでしょう。

猫さんの具合が悪いと飼い主さんも焦ってしまい、とにかくすぐに診察を受けなければと思ってしまいがちです。しかし、動物病院の方針はさまざまですし、獣医師の腕が良いとも限りません。あらかじめ信頼できる動物病院を押さえておけば、いざというときに落ち着いて行動できます。

まとめ

猫を飼う前に獣医師に相談することには、飼い主さんと猫さんの双方にとって多くのメリットがあります。猫の平均寿命は約15年とされており、20年以上生きる猫も珍しくありません。相談時間の目安は1時間程度であり、初診料を含めて診察料もかかります。しかし、これらからの長い期間を幸せに過ごせるかどうか、そのためのアドバイスを聞くことは、決して無駄ではないでしょう。ペットと楽しく暮らしていくために、飼った後で後悔しないために、動物病院という場所を上手に利用しましょう。

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文/こしあんブルー
愛玩動物飼養管理士2級
キャットケアスペシャリスト