ねこラム

題名のない猫物語19〜レイラはじめてのシャンプー〜


はじめてのシャンプー

初めてのことに対しては緊張や不安な気持ちを抱くものですが、猫だってそうです。

先日、セルカーク・レックスの仔猫レイラがシャンプー・デビューしました。先住猫の行きつけのペット・サロンに一緒に連れて行ったのです。

セルカークレックスのレイラ

レイラは現在生後4ヶ月あまり。生後2ヶ月でお迎えしてからというもの、一緒に外出できる猫に育てようと週2回程度は一緒に外にお出かけするようにしていました。
犬は当たり前になっていますが、外で飼い主さんと一緒にいる猫を見かけることは殆どありません。
肩乗り猫の存在は知っていましたし、海外の猫の動画では風を切ってボートに乗った猫など、お家以外で猫との時間を共有して楽しんでいる様子を見て、羨ましく思っていました。とにかくいつでも一緒にいたいのです。

セルカークレックスのレイラ

先住猫達は外出が大嫌いで、またお祖父ちゃんお婆ちゃんの年齢なので無理はさせられません。
ですので、まだチビのレイラを仔猫のうちから外出に慣れさせようと考えたのです。
まずは近所の散歩から始め、そこからタクシーや地下鉄デビューをし、2、3時間程の外出に慣れたところで猫同伴OKのカフェなどに連れて行くようになりました。

セルカークレックスのレイラ

初めのうちは車や電車などの外の騒音にビクビクしながら怖がっていましたが、最近は楽しそうに周りをキョロキョロと眺めながら大人しく抱かれています。カフェやレストランでも膝の上でイイ子にしています。
飼い主のエゴで連れ回すのは猫にとって本当は苦痛なのかもしれない、と考えたこともありましたが、私が出かける時に着替えを始めると、「置いてかないでー!」と言わんばかりに私の胸や背中に飛びついてきます。
そうなると、「わかった、一緒に出かけましょうね!」となってしまうのです。
この仔は置き去りにされるよりママといる方が嬉しいのだと…。

猫の習性として、犬ほどには縄張りが広くなく、家の中だけでも十分満足して生活できるということは知っていたので、色々な所へ連れ回すことはストレスになるかもしれないとも考えてもみましたが、結論として「ママがレイラの縄張り」、私と一緒にいる場所が彼女の縄張りだということに落ち着きました。

私を信頼し、「ママと居れば大丈夫」だと思ってくれる、と都合良く考えたのです。
そして、先住猫と一緒にシャンプーに連れて行きました。

はじめてのシャンプーをするレイラ

エキゾチック・ショートヘアのロマンティコの回でも触れた「猫使い」のお姉さんがいるペット・サロンなので安心して預けたのですが、お迎えすると明らかにレイラの様子が違いました。
もちろん、初めての経験であるうえに、楽しい経験ではなかったのでしょう。
最近は抱き癖がついてきて、安心仕切った様子で抱かれるようになっていたレイラが、抱きかかえるやいなや低い声で訴えるように鳴くのです。抱く度に嫌がる声やワガママな声でゴネるように鳴くのです。決して「シャーッ」といった威嚇するような唸り声ではありません。
頑張ったね、綺麗になったね、といい子いい子しようが、大好きなお刺身をあげようが、いつもの甘やかしが通用しません。
レイラからしてみれば、知らない所に連れて行かれ、そのまま置き去りにされ、水を浴びさせられ泡泡攻撃にドライヤーの熱風です。
レイラは私と一緒の時間を信頼していたのに、置き去りにされた挙句、不愉快な攻撃を受けたと思っていたのでしょうか。

シャンプー後のレイラ

そんな様子を見ていて、レイラの反応はこれまでの猫達とは全く違うことに気づきました。このような感情やその表現の仕方にはそれぞれの性格や個体差が関係していると思います。ちなみに先住猫達はトリミングでハゲにされると元気が無くなりますが、私に対して感情をぶつけてはきません。

スコティッシュ・フォールドのカメオは病院が嫌いで、獣医の先生に唸り声をあげて拒否反応を示しますが、私が抱きしめると落ち着きます。病院に連れ出した私は攻撃の対象ではないのです。
レイラのように記憶を引きずって、「ママ酷い!」などと感情をぶつけてきた猫は初めてです。
つまり、猫がその場で嫌なことを訴えるのは当たり前といえば当たり前ですが、置き去りにしたママを怒るという行動をとったのはとても興味深いことです。
きっと人間の感性に近い感情を持っているのかもしれません…。
レイラは知能が高いに違いない。親バカな話で終わります。