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ロシアンブルーってどんな猫?特徴や疑問を分かりやすく解説


人気の猫種ランキングでは、安定した人気を誇るロシアンブルー。名前の通り、ロシア原産の猫で、かつて水夫と共に船に乗り込み、欧州に渡ったとされています。イギリスで繁殖され、1875年にロンドンのキャットショーで初出陳されて以降、知名度を上げて今では世界中で愛される代表的な猫に。今回は、実家と含めて、3匹のロシアンブルーを飼ってきた私が、ロシアンブルーに興味がある人に向けて、特徴や気になる疑問を分かりやすく解説します。

生後6カ月のロシアンブルー

ロシアンブルーの特徴

まずは、ロシアンブルーの特徴について説明します。

見た目の特徴
ロシアンブルーの特徴といえば、なんといってもしなやかでスラリとした体形。胴や四肢が細長く、全体的にバランスが取れています。くさび型の美しい顔は7つの平面から構成されており、頬骨は高めです。薄紫色を帯びたグレーの短毛は厚く、光の当たり方によってはシルバーに輝いて見えることも。やや離れてついているエメラルドグリーンの瞳と引き締まった口元が聡明な印象を与えます。ロシア皇帝の寵愛を受けたといわれているのも不思議でないほど、その見た目は高貴です。

前足が長い!

性格の特徴
ロシアンブルーは、見た目の印象の通り、穏やかで大人しく、優しい猫です。飼い主には従順で賢く、愛情深い猫とされていますが、一方で繊細で神経質な面もあります。短毛種ならではの活発さも見受けられますが、飼い主が困るようないたずらをすることは少ないでしょう。わが家の猫に関しては、しつけの面で困ったことはありません。甘えん坊な子も多く、飼い主のそばにいることを好みます。わが家では帰宅するたび、玄関まで走って迎えにきてくれますし、抱っこなどのスキンシップが大好きで、冬には一緒に布団に入って寝ることも多くあります。

静かにムッとするタイプかも

ロシアンブルーへの疑問

ここからは、ロシアンブルーに関する気になる疑問に答えていきます。

ほとんど鳴かないってホント?
ロシアンブルーといえば、「ボイスレスキャット」の呼び名がある通り、ほとんど鳴かない猫として知られています。基本的に大人しい性格の猫が多く、不必要に鳴くことは滅多にありませんが、要求のあるときにはひときわ大きな声を出します。わが家にいるロシアンブルーも、自己主張があるときは、鼻にしわを寄せてこちらをしっかりと見据え、大きな声で鳴きます。ロシアンブルーは、鳴き声が大きいと言われるシャムの血統も入っているため、いざとなると大きな声を出せるのかもしれません。

実は狂暴ってホント?
ロシアンブルーには、案外狂暴な一面もあるといわれます。以前、動物病院にわが家の子を連れて行った際、暴れることなく素直に診察を受ける姿に獣医師やスタッフの方々は驚いたもようでした。口々に、「この子は大人しいね」と褒めていただいたことから察するに、病院側には、ロシアンブルー=「狂暴」という認識があるようでした。動物病院という特殊な環境がそうさせてしまうという面もありますが、ロシアンブルーはいざとなると暴君に豹変することもあるようです。
わが家の子は一度だけ、引っ越しの際に今まで見せたことがない狂暴な姿に激変したことがありました。新居に連れてこられ、引っ越しの人たちが荷物を持って行き来する姿に恐怖と不安がマックス状態になったのでしょう。初めてシャーシャーと唸り、最終的には私の背中に飛び乗って頭をポカポカと後ろから叩いてきたのにはびっくり。ただし、知らない相手には大人しく、あくまで飼い主を狙ってくるところに、わが家の猫らしい内弁慶さを感じました。

嫉妬深さでは猫種1位?

ロシアンブルーは愛情深い反面、嫉妬深い猫としても知られています。たとえば、家に新しい猫を迎えたときにはどんな先住猫でも怒ってしまうものですが、ロシアンブルーの場合は裏切られたというショックと強い嫉妬から、体調不良になる場合も。また、わが家では、私がテレビやパソコンなどに夢中になっているときに、執拗に膝の上に乗ってきて、「自分を見て欲しい」という自己主張を始めます。このようにわかりやすく嫉妬を見せてくれるときはまだ良いのですが、私が別の猫を遊んでいる姿を、密かに陰からじーっと見ていることも。さまざまな猫種の中でも、ロシアンブルーのプライド設定は高めのようです。

パソコンよりも「自分」を見て欲しい

ブリーダーとペットショップどちらがおすすめ?

聡明で愛情深く、さまざまなギャップも魅力的なロシアンブルー。もちろん個体差はありますが、比較的飼いやすい種類とされています。子猫を迎える場合は、ロシアンブルーにしようかと思っている人も多いのではないでしょうか。子猫に出会う方法は、主にブリーダーとペットショップの2つがあります。それぞれに特徴がありますが、私がよりおすすめするのはブリーダーから子猫を譲り受ける方法です。ペットショップと比べた際のブリーダーのメリットとデメリットをまとめます。

ブリーダーのメリット

  • 専門的な知識を持つブリーダーによって、健康で衛生的に育てられていることが多い。
  • 親や兄弟たちと過ごしているので、社会面が育ちやすい。
  • 両親の性格を参考にできる。(温厚、人懐っこいなど)
  • 事前に見学して、飼育環境や子猫の状態をチェックできる。
  • その後、悩みや問題が出た場合に相談できる。
  • ブリーダーのデメリット

  • 引き渡しは、一般的に生後4カ月前後。(ペットショップより1~2カ月遅めだが、その分、健康で体調が安定していることが多い)
  • 値段は15~25万と高め。(ペットショップの販売価格は、10~15万が目安)
  • 希望に合うブリーダーが近くにない場合もある。
  • ロシアンブルーは穏やかで落ち着いた環境で飼うのがおすすめ!

    ロシアンブルーは、穏やかで落ち着いた環境を好みます。たとえば、やんちゃな子猫との多頭飼いや小さいお子さんが多い家庭では、ほかの猫種以上にストレスを抱えてしまうかもしれません。信頼する飼い主とゆっくり過ごせる環境であれば、持ち前の愛情深さで飼い主にしっかりと寄り添ってくれるはずです。いつか運命の子に出会える日が来ますように。

    文/こしあんブルー
    キャットケアスペシャリスト
    キャットシッター