ねこラム

腎臓病の猫におやつをあげても大丈夫?与え方に工夫できることはある?


慢性腎臓病は猫がかかりやすい病気のひとつです。特に、シニアの猫で飲水量が増えてきた場合には、高確率で「慢性腎臓病」が疑われます。愛猫が腎臓病と診断された場合には、療法食への切り替えや点滴治療などが必要になってきます。ステージにもよりますが、治療は長く続く場合もあり、飼い主さんの中には、治療中におやつをあげてもよいのか知りたい人も多いのではないでしょうか。今回は、腎臓病の猫を飼っている私があげているおやつを与え方と共に紹介します。

基本的におやつはNG

腎臓病にかかってしまった場合、原則としておやつはNGです。市販されている猫用のおやつは嗜好性が高く、腎臓病の猫には制限されているたんぱく質やリンが多く含まれていることも多いため治療の妨げになってしまいます。ただし、腎臓病の治療においては、とにかく猫の体重を落とさないことも重要であり、体重維持のためにはおやつでも何でも食べさせたほうが良いという方針の獣医もいます。腎臓病の猫にあげるおやつは、腎臓の健康維持に配慮しているものにしましょう。腎臓の健康維持に配慮されているおやつでは、たんぱく質やリンなどが調整されています。

私が与えているおやつ3選

1.コンボ プレゼント キャット おやつ 腎臓の健康維持
おやつにしては珍しく、総合栄養食の基準を満たしています。腎臓の健康維持に配慮して、たんぱく質やリン、カルシウムの量を調整。個別包装なので、少量づつ美味しく与えられます。猫の豆知識も身に付きます。私がメインであげているのはこちらです。

2.銀のスプーン おいしい顔が見られるおやつ 腎臓の健康維持用 カリカリ シーフード
腎臓の健康維持に配慮して、リンを制限しています。また、オリゴ糖とカリウムを配合しています。ひとつ一つの粒が大きいので食べ応えがあり、猫の好みそうな強い匂いが食欲をそそります。

3.チャオ (CIAO) 猫用おやつ ちゅ~る 腎臓の健康維持に配慮 まぐろ 海鮮ミックス味
人気のいなばのチャオ (CIAO)ちゅ~るからも、腎臓ケア用のシリーズが出ています。腎臓の健康維持に配慮して、リンとナトリウムを制限。液状なので、水分補給もできます。

とりささみ味もあります

シニア用のおやつ

メディファス キャットフード ウェット
腎臓の健康維持に配慮したペーストタイプの総合栄養食。

キャネット キャットフード メルミル
腎臓と心臓の健康維持に配慮したペーストタイプのハイカロリー栄養食。

おやつを与えるときには「付加価値」をつけよう!

わが家にいる腎臓病治療中の愛猫はもともと食欲旺盛なので、療法食以外の美味しいフードにも貪欲です。熱烈におやつ志願をするので仕方なくあげることもありますが、できるだけおやつを与えたくない私は、自分なりに「付加価値」を付けるように工夫しています。まず、おやつをあげるタイミングは、点滴と投薬などの治療を頑張った直後と決めています。ご褒美が待っていることで、点滴や投薬を我慢してくれる可能性も高まります。次に、ちゅ~るのようなウェット系のおやつをあげるときには、倍量以上の水に溶いて与えています。腎臓病では水分補給が大事ですので、おやつをフックにできるだけ多くの水を飲んでもらうことを心がけています。

おやつ志願の顔

腎臓ケア用の総合栄養食をおやつにするのも手

療法食ではありませんが、腎臓ケア用の総合栄養食も多数市販されています。わが家でも取り入れている方法ですが、療法食に飽きてしまったときの代用品として、腎臓ケア用の総合栄養食を買っておくのも手です。総合栄養食であれば栄養バランスの面でも安心です。

おやつはあくまでおやつ

総合栄養食のおやつもありますが、もちろん療法食の代わりにはなりません。おやつを与えすぎることで栄養のバランスが崩れたり、治療の妨げになったりする恐れがありますので、おやつの量は少なめにコントロールするのが基本です。猫が頑張ってくれたときやたたまにの気分転換として、上手におやつを使っていきましょう!!

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター