ねこラム

猫がグルグルと喉を鳴らすのはなぜ?音が鳴る仕組みとは?


わが家に生後5カ月のアズキがやってきたのは約7年前。見慣れぬ環境に緊張気味だったもののその晩から一緒に寝てくれ、翌日からは撫でられたり抱っこされたりするときにグルグル、ゴロゴロと喉を鳴らすようになりました。子どものときから猫と暮らしてきた私は、「ようやく慣れてくれた」と胸をなでおろしたのですが、猫を飼うのが初めてだった夫は隣で驚きの表情。小さな子猫の体から突如大音量で鳴り始めた謎のグルグル音に、「何この音!病気!?」と慌てていました。この記事では、猫がなぜグルグルと喉を鳴らすのか知りたい、またどういう仕組みで鳴っているのか気になるという人に向けて、その秘密を解説します。

基本は満足のサイン。でもそうじゃない場合も

猫は常時喉を鳴らしているわけではありません。猫がグルグルと喉を鳴らすのは、基本的に満足しているときや甘えているときです。鳴き声よりもずっと低音で、一定の間隔でグールーグールー音を鳴らします。音の大きさや速さも気分によって変わります。一緒に寝ているときや撫でてあげているときなどに始まることが多く、寝る前にはグルグル音に加えて、毛布などを揉むように前足を動かす行為(通称「ふみふみ」)も一緒に行う場合があります。母猫と生まれたての子猫もこのグルグル音でコミュニケーションをとるともいわれていますので、猫がこういった状態になっているときは、赤ちゃん返りしているとも考えられます。時間の許す限り、存分に甘えさせてあげましょう。
ただし、場合によってグルグル音は、ケガや病気、ストレスのサインであることも。たとえば、ペットショップで初めて会った子猫を抱き上げた瞬間、グルグルと小さく喉を鳴らし始めた場合は、喜んでいるのではなく緊張してストレスを感じているのかもしれません。嬉しいのかそうでないのか見極める方法は、猫の表情をよく観察することです。

アズキ、ご満悦

耳や目の動きから読み取る猫のきもち

耳を前に向けて目を半分閉じているときは心から満足しています。しかし、耳を後ろに伏せて瞳孔が大きくなっているときは恐怖を感じているときです。また、耳をピクピク動かしているときは安心していいのか警戒すべきか躊躇しているといえます。猫は印象からクールなイメージを持たれがちです。しかし、実は猫は非常に感情豊かでそれが表情にも表れます。猫と仲良くなるコツは、猫がいまどんな感情でいるのかを察してあげることから始まるかもしれません。

なぜあんなに大きな音が鳴るの?

猫がなぜあんなに大きなグルグル音を鳴らすのかというメカニズムは、まだ解明されていません。しかし、有力な説は2つあります。まずは、「筋肉の振動音」という説です。猫は鳴くときに喉の声帯を使いますが、声帯の喉頭筋が振動することで音が鳴るという説です。そしてもうひとつが、「血流の音」だという説です。猫の喉元には太い血管があり、この血流が増すことで血液に起こった乱流が血管の壁に当たって低い音を生み、さらにその音による振動が横隔膜によって増幅されるという説です。

たしかに、グルグルのときには何かしらの振動を感じます。

ちなみに、猫のグルグル音には、人間を癒す健康効果があるともいわれます。寝る前やちょっとした休憩時間、愛猫の穏やかなグルグル音に癒されたり励まされたりしている私としては、この説だけは本当ではないかと思います。

 

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター