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猫にミネラルウォーターはあげちゃダメ?砂漠出身の猫に水を飲んでもらうコツ


猫の健康を保つうえで、栄養バランスと同じくらい大事なのが「お水」です。猫の体重の約60~65%が水分であることを考えると、水はもっとも重要な栄養素ともいえます。もともと猫は砂漠出身です。そのため、水分補給が難しい環境下に適応してきたと考えられ、少ない飲水量で体を維持することができます。実際に、犬と比べても猫の水分必要量は犬よりも少なく、水分の喪失を抑えるために濃縮された尿を出します。猫に泌尿器系のトラブルが多いのは、飲水量が少なく濃い尿を出す体の構造と関係しているのです。

猫に人間用のミネラルウォーターをあげてはダメ!

健康のため、美味しいからといった理由で、水道水ではなくミネラルウォーターを飲んでいるという人は多いでしょう。かわいい愛猫にもできるだけ質の高い飲み水を提供したいという思いから、ミネラルウォーターをあげようかと悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、結論からいうと人間用のミネラルウォーターは猫には適しません。特に硬水にはたっぷりとミネラルが含まれています。

述べたように猫は尿を濃縮する能力が高いため、ミネラルを多く摂取すると尿の中にミネラル(特にマグネシウム)が多くなり、結晶ができやすくなります。膀胱や尿道、腎臓などの病気になる可能性がありますので、与えないようにしましょう。結石ができてしまうと、特にオス猫の場合は重篤化する場合もあります。

猫に人間用ミネラルウォーターは危険!

猫には水道水、あるいはペット用ミネラルウォーターを!

猫にはミネラルウォーターよりもミネラルの少ない水道水、あるいはペット用に成分が調節されたペット用ミネラルウォーターをあげましょう。水道に浄水器がついているのであれば、有害物質が除去された浄水のほうがより安全といえます。ただし、ペット用のミネラルウォーターは高いからといって、少量しか与えなかったり、交換の頻度を減らすことは逆効果です。猫の飲水量を増やすコツは、新鮮な水をたっぷりとあげること、そして水飲み場を複数個所にセットしておくことです。水飲み場を複数用意しておくと、それぞれの猫でお気に入りの場所ができることもあります。

食事の横にたっぷりと水を用意

食事の横にたっぷりと水を用意

サイドボード上の水飲み場がお気に入り

サイドボード上の水飲み場がお気に入り

猫の飲水量を増やすひと工夫

愛猫があんまり水を飲んでくれないことに悩む飼い主さんは多くいます。私もそのひとりです。飲水量を増やすためのひとつの手段としては、ドライフードからウェットフードに交換する方法があります。ドライフードに含まれている水分量がわずか5~10%程度であるのに対し、ウェットフードでは75~80%ほどです。ただし、ドライフードと比べるとウェットのほうがより歯垢が付着しやすくなるということはあります。

わが家でたまに取り入れている奥の手が、ペースト状のおやつを水で7~8倍程度に薄めて与えるという方法です。市販のおやつは味が濃く匂いが強いものが多いため、わが家の猫たちはかなり薄めた状態でも喜んで舐めています。最初からこの状態であげていたというのも良かったのかもしれません。猫が味の濃いおやつに慣れてしまっている場合は、しばらくおやつ断ちをしてから薄めたものに切り替えると受け入れてもらえることもあります。もちろん適度な運動も猫の飲水を促進します。朝と晩の1日2回、10分程度遊んであげるだけでも効果的です!

鼻が濡れるほど水を飲みました!

鼻が濡れるほど水を飲みました!

 

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター