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叱るのは逆効果!猫が夜泣きをする原因と対策について


猫が行う問題行動のひとつが「夜泣き」です。普段は鈴を転がすような声で鳴いているような猫でも、いざとなるとびっくりするくらい大きな太い声で鳴くことがあります。しかもそれが夜中だったりすると余計に響きます。特にマンションなど集合住宅に住んでいる場合だと、お隣に聞こえてしまっているのではと不安になることもあるのではないでしょうか。夜泣きといっても、年齢や状況に応じてさまざまな原因が考えられます。今回は、猫の夜泣きに悩んでいるという人や理由が知りたいという人に向けて、考えられる原因と対策について紹介します。

猫の夜鳴きを叱るのは逆効果!

猫は本来、夜行性

猫は本来、夜から明け方にかけてネズミなどの餌を捕まえてきた夜行性の動物です。毎日餌をもらい、狩りをする必要がなくなった飼い猫でも、夜から明け方にかけて急に活動的になる場合があり、これは猫本来の習性です。そのため、どんな猫でも急に夜に興奮し、大きな声で鳴いたり走り回ったりすることはあると理解しましょう。しかし、あまりにも大きな声で鳴き続ける場合には、やはり対策が必要になってきます。

子猫の場合は、要求があって鳴いている!

子猫が夜泣きをする場合は、空腹や寂しさ、あるいはトイレの掃除など、何かしらの要求があるものと考えられます。しつけようと頭ごなしに叱るのではなく、まずは要求を満たしてあげることが大事です。また、猫は生後半年頃から発情期を迎えます。発情期になると、昼夜問わず大きな声で鳴くことがあります。この場合は、去勢避妊手術を受けさせることが予防や改善になりますので、そろそろ発情期を迎えそうだと思ったら、早めに獣医の診察を受けましょう。

子猫の要求をわかってあげよう!

成猫の場合はストレスが引き金に?

比較的情緒的にも安定してくる成猫の場合、夜泣きにはストレスが関係しているケースがあります。たとえば、引っ越しなどによって飼育環境が大きく変化したことによる不安や孤独が原因で夜泣きが始まることも。わが家の場合は、家族の転勤で海外に連れて行った5歳の猫が夜になると新居の玄関前に行き、大声で鳴くという行動をしばらく続けました。一戸建てからマンション生活になったというのも、ストレスに拍車をかけていたのかもしれません。

このように不安や孤独が原因となっている場合は、普段からできるだけ一緒に過ごし、夜には飼い主さんの近くで寝かせてあげることで、落ち着いてくることもあります。猫自身が環境の変化に納得するまでは、長時間の留守番などは控えめにして、できるだけ安心させてあげるようにしましょう。

不安や孤独が原因で夜泣きすることも

シニア猫の場合、夜泣きは認知症のサインかも

シニア猫の場合、夜泣きは老化による認知症の症状かもしれません。常に眠り続けていることで猫の体内時計が狂ってしまい、昼夜逆転が起こっている可能性が考えられます。この場合の対策としては、できるだけ日中は日光の当たる場所に移動させたり、適度に運動させたりして、昼寝の時間短くなるように工夫することで改善がみられることもあります。

老化したすべての猫が認知症になるわけではありません。たとえば、夜にひとりだけ別の部屋や階で寝かしているなど、飼育環境による不安や孤独が原因で鳴いてしまうケースも。この場合は、できるだけ飼い主さんの気配がするところで寝かせることが解決策になることもあります。

早めの認知症対策を!

もしかすると、病気かも?

述べたような理由が思い当たらないのに、猫が夜泣きを続ける場合、体調が悪い可能性もあり得ます。病気の場合、昼間は普通にしていて夜だけ鳴くということは考えにくいですが、思い当たる理由がないのに原因不明の夜泣きが続く場合には、やはり異変を疑うべきでしょう。獣医に相談し、健康チェックを行いましょう。

猫は、鳴くことで飼い主に要求を伝えている

これまで述べたように、猫の夜泣きには何らかの原因や理由があると考えられます。うるさいからといって、頭ごなしに叱ったりするのは逆効果です。これまでの信頼関係にヒビが入ってしまうかもしれませんし、そもそも原因の解決になりません。できるだけ猫の立場に立って要求を満たしてあげることが大切です。

猫は人間のように喋れません。鳴くことで、自分の感情や要求を訴えています。「はっきりと鳴く、あるいは長く鳴く」場合は、不満があるときです。猫同士ではそのように鳴きません。飼い主さんに向かって鳴いているのです。場合猫にとって、頼れる相手は飼い主さんしかいませんので、猫の気持ちを汲んで要求にこたえてあげてくださいね。

 

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター