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猫に牛乳を与えてはダメってホント?知っておきたい3つの理由!


猫というと、「牛乳が好き」というイメージがありませんか?実際、漫画やアニメなどでも、拾った野良猫に牛乳をあげるシーンをよく目にしますよね。自身でも子猫を保護した際に、とりあえず牛乳を与えたという経験がある人もいるのではないでしょうか。しかし、結論からいうと、猫に牛乳は不向きです。このコラムでは、猫の母乳と牛乳との違いや、猫に牛乳を与えてはいけない3つの理由について解説します。

怪しいモノ、発見!

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猫の母乳と牛乳とは、成分がこんなに違う!

生まれたての子猫にとって、もっとも必要なのは母猫の母乳です。特に、生後2~3カ月の間に出る母猫の母乳を初乳と呼びます。初乳には母猫の持つさまざまな抗体が含まれており、子猫を病気やウィルスから守ります。もちろんそれだけでなく、子猫の健やかな成長にもっとも適しているのも母乳です。では、なぜ子猫の成長に牛乳は不向きなのかというと、牛は草食動物であるのに対し、猫は肉食動物だからです。

肉を主食とする猫は、たんぱく質を多く必要とします。そのため、猫の母乳には牛乳と比べて3倍以上ものたんぱく質が含まれています。そしてその分、水分量が少なめになり、牛乳と比べると猫の母乳は濃厚です。しかし、子猫の成長には、このたんぱく質の多い濃厚な母乳が欠かせないのです。生まれてすぐ捨てられた猫を保護したなど、母乳をあげられない事情がある場合は、牛乳ではなく必要な栄養成分に調整された猫用ミルクをあげましょう。

成猫にも牛乳は不向き!3つの理由について解説!

牛乳を成猫に与えることもおすすめできません。主な理由は次の3点です。

まず1つ目は、牛乳が体質に合わない猫がいるためです。人間でも牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人もいますよね。猫の場合でも同様です。牛乳を飲むことで、下痢になる場合があります。特に、シニア猫の場合は体調を崩しやすいでしょう。また、猫が牛乳にアレルギーを持っている可能性もゼロではありません。

2つ目には、水と比べて牛乳には、脂肪や乳糖が多く含まれています。飲み水代わりに牛乳を与えていることで、カロリー過多となり、肥満になる可能性があります。

最後に3つ目は、牛乳にはミネラルも豊富に含まれているためです。たとえ少量であっても、長期間牛乳を摂取することによって尿の中にミネラルが溜まり、結晶ができてしまうこともあります。尿結石など泌尿器系のトラブルを引き起こしてしまう可能性もあるのです。そうなると猫はとても苦しい思いをします。愛猫にできるだけ水分を多く取ってもらいたいと望む飼い主さんは多いと思いますが、基本的に猫には「新鮮なお水」を与えましょう。

わが家の猫は、「怪しい白い液体」には関心がないようです

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もし、牛乳を欲しがる猫がいたら

中には、牛乳が大好きで関心を持ったり、置いていた牛乳を熱心に舐めたりという猫さんもいるかもしれません。その場合は、牛乳ではなく猫用のミルクを与えましょう。猫用のミルクは乳糖がカットされているほか、猫にとって必要な栄養素が調整されています。もちろん、猫用のミルクもお水代わりに与えるとカロリー過多になります。あくまで、おやつのひとつとして位置付け、バランスを考えることが大事です。

 

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター