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猫の種類ってどのくらいあるの? 珍しい品種を知りたい!


牧羊犬や銃猟犬など高度な使役を目的に、人の手によって品種改良されてきた犬と異なり、猫は人間のかたわらで比較的気ままに暮らしてきたといえるでしょう。そのため、猫の体形は古代とほとんど変わりません。品種間の相違点も、毛の長さや色、模様等の外見上の差にとどまります。しかしそれでも、猫の品種は代表的な純血種だけでも50種類以上にのぼります。珍しいものを含めれば、70種類以上もあるのです。今回は、純血種の分類と珍しい品種について紹介します。

純血種はどのように品種公認される?

猫に関する最も大きな区分が、純血種か雑種かです。繁殖によってその特徴が固定され、品種として特定されてものを純血種と呼びます。新しい品種として公認されるためには、「猫の4世代にわたって、すべての出産猫が同一の形質をもっていること」が条件になります。

純血種の発生は3つに分類

純血種の発生には3つの種類があります。もっとも多いのが「自然発生」、そして次に「人為的発生」、そしてもっとも珍しいのが「突然変異的発生」です。見た目の特徴は、「自然発生」よりも「人為的発生」や「突然変異的発生」のほうがより独特です。

「自然発生」:人の手が加えられることなく、自然環境の中で生まれた品種。
代表的な品種:アビシニアン、アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、シャム

「人為的発生」:人の手により、意図的に交配されてつくられた品種。
代表的な品種:エキゾチックショートヘア、スコティッシュフォールド、ヒマラヤン、ベンガル

「突然変異的発生」:偶然によって引き起こされた遺伝的な特徴を持つ品種。
代表的な品種:ソマリ、デボンレックス、スフィンクス、ラパーマ

注目を集めている珍しい品種

注目度の高い珍しい品種を3種類ほど紹介します。まず、突然変異的発生の「デボンレックス」と「ラパーマ」です。2品種とも毛がカールしているのが特徴ですが、デボンレックスは短毛で密度の高い巻き毛が特徴なのに対し、ラパーマはデボンレックスよりも毛足が長く、軽くてふわふわと空気を含むゴージャスな巻き毛となっています。一見似ているように見えても、2つの品種の遺伝子情報はまったく異なるのですから、面白いですね。2品種とも日本ではまだ珍しい種類ですが、見た目の愛らしさや飼いやすさから、注目が集まっています。

デボンレックス

デボンレックス

また、野生的な猫に憧れるという人には、まるで小さな豹といった見た目の「サバンナ」という人為的発生の品種があります。アフリカンサーバルの遺伝子を引き継ぐサバンナは、エキゾチックなスポット模様に驚くほど大きな耳、そしてがっしりとした大きな体が特徴です。大きいもので8キロになることも。数は少ないですが日本にもキャッテリーはあります。しかし、大型で運動量も多く、初心者向きとはいえないでしょう。

もちろん猫の特徴は見た目だけではありません。性格も含めてその子の個性です。また、さまざまな被毛タイプが生まれる雑種もまた魅力的です。外見だけではなく、内面も含めて、自分と相性のよい猫を探してみてくださいね。

 

参考文献
「日本と世界の猫のカタログ」成美堂出版

 

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター