ねこラム

「猫と一緒の防災対策 その1」 事前に準備できることを教えて!


地震、大雨、台風、土砂災害など、2018年は本当に多くの天災に見舞われています。残念ながら、世界の中でも日本は自然災害の割合が高い国です。その中でも特に怖いのが地震です。将来的に、首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模地震の可能性もあるといわれています。

被災によって避難生活を強いられる場合もあります。避難生活がうまくいくかどうかの9割以上は、ふだんの準備で決まると言われています。このコラムでは、2回にわけて「猫を飼っている人に向けた防災準備」を紹介します。前半は「家の中でできる対策」と「猫にできる準備」ついてポイントをまとめます。

家の中でできる対策

自宅で被災した場合、最も怖いのが物の転倒や落下です。猫は基本的に家の中にいます。地震によって留守中の猫がケガをしないように、家の中には背の高い家具を置かない、さらに高いものの上に物を置かないようにしましょう。テレビや本棚などの家具は必ず固定し、食器棚はガラス製品の底に滑り止めシールを貼ると倒れにくくなり、ケガの被害を軽減できます。わが家ではこの夏に引っ越しをしました。その機会に背の高い本棚は撤去し、できるだけ物を減らしました。唯一置いている高さのある家具はキャットタワーだけですが、定期的に天井への突っ張り具合を確認してネジきつく締め直すようにしています。

冷蔵庫がの上が定位置だった土鍋も、戸棚の最下段へ移動しました

冷蔵庫がの上が定位置だった土鍋も、戸棚の最下段へ移動しました

人間用の避難グッズ、猫用のグッズもあらかじめ用意して、玄関先など取り出しやすいところに置いておきましょう。猫を連れて逃げることを考えると、両手が使えるリュックサックタイプが現実的です。

猫にできる準備

・ワクチン接種
避難所では猫の伝染病が蔓延しやすくなります。疲れて抵抗力を失っている状態ですと、弱いウィルスにも感染してしまう恐れがあります。基本は年に一度、ワクチン接種を受けておくことが大前提です。

・マイクロチップ装着
日本ではまだまだ装着率が低いマイクロチップですが、欧州では義務化が進んでいます。万が一、行方不明になってしまっても、マイクロチップによって飼い主が特定できる可能性が高まります。マイクロチップは生後4週間以降から装着できます。装着の方法ですが、直径約2ミリ、長さ約12ミリのカプセル状のものを首の後ろに注射のような要領で埋め込みます。一度装着すると約30年は機能するといわれています。子猫に埋め込むなんて可哀想な気もしますが、避妊、去勢手術の際に装着することもできます。麻酔で眠っているうちであれば猫のトラウマになることもないのでおススメです。

避妊手術の際にマイクロチップを埋め込んでいます。 薄毛ですが傷にもならず、本人もまったく気にしていません。

避妊手術の際にマイクロチップを埋め込んでいます。
薄毛ですが傷にもならず、本人もまったく気にしていません。

・猫用の避難場所を用意
あらかじめ、猫が避難できるスペースを確保しておきましょう。いざ避難となった場合に猫が見つからないというのが最も辛いパターンです。猫は決まった場所をつくる習性があります。姿が見えないときはここにいると飼い主が把握しておくと安心です。避難場所としてキャリーケースを使っておくのも一石二鳥です。非難の際にそのまま持ち出せ、猫としても安心できるという二重のメリットがあります。

自ら避難訓練中・・・?

自ら避難訓練中・・・?

猫を連れての防災対策には、やるべきことがたくさんあります。後半は持ち運びしやすいケージやトイレ、水のいらないシャンプーなど、便利な猫用の防災グッズについてご紹介する予定です。

 

参考文献
「ねことわたしの防災ハンドブック」PARCO出版

 

文/こしあんブルー
キャットケアスペシャリスト
キャットシッター